娘は10ヶ月を過ぎたあたりからとたんに脳内活性化が起こり、ひとまねこざるになっている。



とにかく真似する。「学ぶ」は「真似ぶ」から来てるんですよといわれているように本当によく学習するなぁと感心しきり。お腹がすいた時に泣きながら「ごはん」のベビーサインをやって「マンマ〜」としゃべった時はコイツ天才なんじゃなかろうかと思った。「お散歩行くひと〜」って私が言えば「ハーイ!」と手を上げたりしてマジでこいつは(以下略


というように、親バカになっているのですが、あきれるほどまぁよく物事をこどもは見ている。
私には姪っ子がいるのだけれど、彼女の口調は姉にそっくり。怖いほど。似ているというのは微笑ましいときもあるが怖い時もあるのだなぁと感じずにはいられない。だから、できるだけきちんとした言葉で話さなければならない。いろんなことを教えるとすぐに真似しようとするので彼女と遊ぶことがぐんと楽しくなった。



それでもおさつの後追いと、ビビリが激しくなり少し滅入った時期もあった。
後追いは私が立っただけで号泣、もうどうしようもできない。家事は常におんぶで行っている。またさらに彼女は超ビビリ屋でペットボトルが倒れただけでも泣き、積み木が積んであるだけで倒れるのではないかと泣き、携帯の着信音が鳴っただけで私の足にへばりつき、おもちゃ箱がぐらついているだけでも泣く。「だいじょうぶだいじょうぶ」と1日に100回は言っているのではないか。「だいじょうぶ」って甘やかすからいけないのか、それなら「泣くな!」とかも言ってしまおうか。とか、試行錯誤。私も集中している時誰かに話しかけられると人一倍びっくりしてしまう性質なので遺伝かもしれない。



この頃は乳児のお世話から育児になっているなぁと思うことが多い。
「ダメだよ」と言い出すようになったのもきっと要因のひとつなんだろう。でも、私がこんなにチャランポランだから「ダメだよ」って言うともう一人の自分が「オイオイ、エラソーになんか言っちゃってるよ。プ!」と言っているんだけれど無視している。親はね、ある程度のエラソー気質がないとだめだから。


季節の記憶 (中公文庫)

季節の記憶 (中公文庫)

これ、今読んでいるんですけれど、父親に息子のクイちゃんが「時間ってなあに?」と質問した時の回答が素晴らしいです。

「みんなね、もとはちっちゃい種なんだ。そこから小さな葉っぱが生えてきて、どんどん大きくなるんだよ。どんどんどんどん大きくなってその中に気がついたらクイちゃんもみーんな入っちゃう。みーんな生まれて、育っていって、大きくなっていく。それが時間なんだよ」


ってこういうふうに娘の質問に素敵に答えられたらどんなに素晴らしいだろうって思うのです。